飯田橋駅からほど近い東京大神宮(千代田区富士見2)では、年初から多くの初詣での参拝客でにぎわいをみせている。
ここ数年、雑誌やネット上を中心にパワースポットや「恋愛成就祈願」の場所として若い女性を中心に注目を集めている同神社。「恋みくじ」など縁結びに関するお守り類も豊富で、今年は新たに蓋(ふた)を合わせることで、二人の想いが合わさるようにと謹製した授与品、「幸せ恋守り」も加わっている。
通常若い女性の参拝が目立つ同神社も1月1日は、家族連れを始め老若男女を問わず多くの参拝客が訪れていた。「参拝客は年々増加傾向」と同神社・神職。毎年恋人と訪れている20代の男性は「18時くらいに来たのですが、(富士見の)福祉会館から列に加わり参拝まで1時間くらい並びました」と話す。「若い女性2人組が(年々)増えているような印象」とも。
同神社は伊勢神宮の分霊を祭っていることから「東京のお伊勢さま」と称されている。1900年、当時の皇太子殿下(後の大正天皇)と九条節子姫(後の貞明皇后)のご成婚に始まり、宮中の歴史で初めて皇居内の賢所(神前)で行われたご成婚の慶事を記念して「神前結婚式」を創始したことが、「縁結び」イメージ形成に寄与したものと思われる。