おせち料理の「コンビニ化」拡大-セブンの需要は7年で2倍以上に

セブン-イレブン・ジャパンが販売するおせちの新商品。家族向けの「ごちそうオードブル重」(上)と夫婦2人向けの「和の伝統重」(下)。

セブン-イレブン・ジャパンが販売するおせちの新商品。家族向けの「ごちそうオードブル重」(上)と夫婦2人向けの「和の伝統重」(下)。

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 日本の正月の定番料理「おせち」を、コンビニエンスストアで購入する流れが加速している。

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 コンビニ大手のセブン‐イレブン・ジャパン(千代田区二番町)では、2001年正月用の「おせち」の総販売数が約6万食だったが、7年後の2008年用では13万食強を販売。現在予約を開始している2009年用には、昨年まで3種類であったラインアップを5種類に増やし、販売増や世帯数の減少による多様化した正月の過ごし方への対応を図っている。

 同社は「宅配」ニーズの高まりから、取り扱い地域も昨年の東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、北海道に加え、栃木県、茨城県、群馬県と拡大。セブン&アイ・ホールディングス広報の遠藤さんは、現在の予約状況について「好調で、総数量約1割増で予約いただいている」と話す。

 ローソン(品川区)でも「販売数量は伸びている。今年も予約は好調」と広報担当者。自宅でおせち料理を作る人が減ってきていることや、かつての「大勢の親族が集う正月」から、夫婦2人や親子3人など年始を少人数で向かえる傾向の高まりなどにより、「おせちのコンビニ化」の流れは今後もしばらく続きそうだ。

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