四谷に書店「YOTSUYA BOOKS(ヨツヤブックス)」(新宿区四谷2)がオープンして、2月1日で3カ月がたつ。ビジネス書を中心に刊行する出版社「スタンダーズ」が経営し、書店と出版社を併設する形で営業する。
同社の田中司社長は「以前は四谷にも本屋があったが、時代とともに閉店が続いた。大学や高校、ビジネス街もあるエリアには、やはり書店がある方がいいのではと考えた」と話す。「私自身が本好きであることも大きい。出版社が経営することで書店運営のハードルも低く感じた。近隣の方が気晴らしに、フラッと立ち寄れる場所にしたい」とも。
来店客が呼び鈴を鳴らすと、併設する出版社のスタッフが対応する仕組みで、決済は電子マネーのみ。今後は24時間営業の可能性も視野に入れ、夜間需要の検証も進めていくという。
店内には、スタンダーズ刊行の書籍に加え、他社のビジネス書、文芸文庫、哲学書、古典、絵本などを幅広く取りそろえる。直近では一部の棚で古書の取り扱いも始めた。「世間で注目を集める本だけでなく、やや難度の高い専門分野の文庫もよく動く。想像以上に『読む人』が多いエリアだと感じている」と話す。
絵本の取り扱いにも力を入れる。「絵本は世代を超えて読まれ、本屋の入り口として非常に強いジャンル。お子さま連れの方も歓迎している。書店に足を運ぶきっかけになれば」と期待を込める。
店内はイベントの場としても活用。著者トークや読書会などを定期的に開き、新たな著者や来店客との接点づくりを目指す。イベントスペースとしても貸し出しており、地域住民の集まりなどで利用されることもあるという。「イベントを通じてにぎわいが生まれ、人と人とが出会う場所になれば」と話す。
荒木町と新道通りに挟まれた立地を生かし、「少しディープで面白い、エリア特有の雰囲気に合った選書も実現したい」と意欲を見せる。
営業時間は11時~17時。