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神楽坂に焼き菓子店「アビカジョ・バタースタジオ」 北海道産の乳製品使う

「Abicajo Butter Studio」パティシエの高橋杏菜さん(左)と担当者の中岸優さん

「Abicajo Butter Studio」パティシエの高橋杏菜さん(左)と担当者の中岸優さん

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 焼き菓子のテイクアウト専門店「Abicajo Butter Studio(アビカジョ・バタースタジオ)」(新宿区神楽坂3)が神楽坂にオープンして、12月7日で1カ月がたった。経営は神楽坂を中心に飲食店を展開するアントレスト(千代田区)。

「Abicajo Butter Studio」のバナナキャラメリゼパウンドケーキ

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 担当の中岸優さんは「これまで飲食店の展開が中心だったが、自宅で楽しめる菓子やギフト菓子を作りたいと考え当店を立ち上げた」と経緯を話す。店名の「アビカジョ」は、中岸さんの子どもが「アフリカゾウ」を「アビカジョ」と言い間違えたことに由来。「響きの面白さとワクワク感が店の世界観に合っていた」と話す。「菓子を選ぶ時間そのものを楽しんでもらえる店にしたい」とも。

 パティシエは北海道出身の高橋杏菜さん。地元での製菓経験を生かし、北海道産のバターや牛乳、クリームチーズなどの乳製品を自然な感覚で選びながら菓子作りに生かすという。「北海道産の乳製品は優しいコクが出る。感覚を大切にしながら自身がおいしいと思う焼き菓子を作りたい。皆さんに喜んでもらえればうれしい」とも。

 店内には人気の「バナナキャラメリゼパウンドケーキ」(486円)をはじめ、シナモンとココナッツが香る「キャロットケーキ」(626円)、国産レモンの自家製ピールと果汁を使った「レモンケーキ」(421円)、酸味控えめでノチェロ(くるみ酒)風味の「ベイクドチーズケーキ」(507円)など、焼き菓子・生菓子約30種類が並ぶ。

 高橋さんが特に思い入れを持つという「スコーン」(313円~)は5種類を展開。「外はカリッと、中はしっとり」という食感に仕上げた。スコーンに合わせる「バタークリーム」は単体販売も行い、定番のほかブルーベリー、チョコレート、マロン、ピスタチオなどのフレーバーを用意。「焼き菓子と自由に組み合わせ、お気に入りを見つけてもらえたら」と話す。ドリンクは「アビカジョブレンド」と「カグラザカブレンド」の2種類のコーヒーのほか、「植村茶縁」の手摘み宇治抹茶を使った抹茶ドリンクもそろえる。

 半地下に位置する同店の店舗面積は約9坪。木調の温かい雰囲気でまとめたという。「半地下で少し入りづらいかもしれないが、中に入れば親しみやすい空間が広がる。日常の中に自然に溶け込み、手土産やギフトとして気軽に使ってもらえる店を目指したい」と来店を呼びかける。

 営業時間は12時~17時。月曜・火曜定休。

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