
フレンチレストラン「atelo(アテロ)」(新宿区神楽坂6)が3月3日、神楽坂にオープンした。
同店は別業態を展開する会社のレストラン事業として、表参道に「Lounge1908」として店を構えていたが、事業譲渡を経て移転リニューアルした。マネジャーの松本寛平さんは「縁やタイミングもあり、新たなスタートを切ることになった。表参道では約8年間、多くの方に支えていただき、感謝の気持ちでいっぱい。子どもだった方が大人になるなど、時の流れとともにお客さまの変化を見守ることができたのは、私たちにとっても貴重な経験。これからも食を通して、皆さまの人生の一部に寄り添いたい」と話す。
店名はギリシャ語で「未完成・不完全」を意味する。「私たちの提供するサービスや料理は、お客さまがいて初めて完成する。お客さま一人一人に寄り添うことで、店自体も日々異なる表情や雰囲気になるはず」という願いを込めたという。
メニューは月替わりのコース料理が中心で、ランチ=7,000円~、ディナー=1万円~。フレンチの技巧をベースとしながら、シェフが自ら栽培・収穫した無農薬野菜を使うなど、旬の食材を生かした料理を提供する。特に、五味のうち「うまみ」に焦点を当てた料理を目指し、「食材そのもののうまみを感じられる調理法で仕上げる」とも。ワインとのペアリングコースやフリーフロー付きのコースも人気だという。
店舗面積は約15坪。席数は、カウンター=4席、テーブル=8席。カウンター席からは、まきをたいて食材を焼き上げる様子も見られる。松本さんは、「これまでと変わらず、シェフと私の2人で皆さまを温かくお迎えする。臨場感あふれるまき焼きや、シェフや私との会話も含めて、皆さまの食事が楽しいひとときになればうれしい。常連の方や近隣の皆さまに長く愛され、地域に溶け込むような店を作り上げていきたい」と意気込む。
営業時間は、ランチ=12時~15時、ディナー=18時~22時。