懺悔(さんげ)ができる寺として知られる神楽坂「妙徳山 圓福寺(えんぷくじ)」(新宿区横寺町、TEL 03-3260-5634)で毎月第1水曜の夜に懺悔イベントが開催されている。
「夜のお寺で、懺悔する。『サンゲノヨル』」と題し、6月1日の開催で丸1年を迎えた同企画。「順調に参加人数も増え、毎回80人以上の方が夜のお寺にいらっしゃる」と副住職の長亮達さん。
同寺は、日頃から本堂を開放しており、誰でも中に入って手を合わせることができるが、通常の参拝時間は16時30分まで。「働いている若い世代の人たちにも来てもらいたいと考え、仕事帰りでも立ち寄れるよう、夜間開放を試みた」と話す。
女性が一人で参拝するケースが多く、リピーターも増えているという。「テレビなどで紹介されたおかげで、多くの人が過去の罪をわびたいという意識を持っていることが分かった。一人で来る方は、やはりいろいろな思いを抱えている。なるべく声を掛けて、話をするようにしている」と長さん。ぜひ住職とも対話してもらいたいという思いから、一息つける「休憩処」を設け、滞在時間を延ばす工夫もしている。
「今後は、僧侶の法話や一緒にお経を読むなど、より価値のある時間と場所を提供できるよう努めていきたい。昔から『かけこみ寺』という言葉があるように、お寺はもっと活用できること、身近な存在であるということを、『サンゲノヨル』を通して実感してもらえたらいい」と話す。
開催日時は毎月第1水曜、18時~21時(最終受付20時45分)。費用は初回のみ500円(懺悔守り代)、2回目以降無料。