世界に1本の新種の桜、「名称」公募-国立劇場が正式登録を

名称を公募している仮称「駿河桜二世」。

名称を公募している仮称「駿河桜二世」。

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 国立劇場(千代田区隼町)は、前庭に咲く桜を新品種として正式登録するため、その名称を公募している。

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 同劇場の前庭の桜は、あえてソメイヨシノを外し、「駿河桜」「仙台屋」「神代曙」「八重紅枝垂」「小松乙女」「関山」など7種14本の珍しい桜が毎年花を付け、隠れた桜の名所となっている。

 今回「名称公募」の対象となるのは、前庭中央に位置し1番目立つ存在の「駿河桜」から自然交配したと思われる仮称「駿河桜二世(スルガザクラニセイ)」。それほど高くない背ながら、1つの花芽から複数の花をつけ、「ぼんぼり」のようにたわわな姿を見せる駿河桜の特徴は受け継ぎ、駿河桜が「白色」に対し、同二世は「薄いピンク色」の花をつける。駿河桜は、都内では同所と高尾でしか見ることができないという。

 「国に正式に品種登録をし、苗を増やし、たくさんの方に楽しんでいただきたい」(同劇場)との考えから、名前を広く募集することを決定。採用者には、この桜を殖やした第1号の苗や、歌舞伎公演のチケットなどの賞品を進呈する。

 応募方法は、郵便はがきによる応募か、同劇場各所にある「応募用紙」に必要事項を記入し応募箱へ投函。締め切りは4月10日(当日消印有効)。

 同劇場では、3年前より桜が最も美しい時期に「国立劇場さくらまつり」を実施しており、今年は3月25日から4月3日まで開催。花びらが降りかかるような場所に、床机(しょうぎ)と野点傘(のだてがさ)を並べて「お休み処」を設営し、平日は「ほうじ茶」、土曜・日曜・祝日は「お菓子とほうじ茶」のサービスなどを行う。

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