NPO法人「粋なまちづくり倶楽部(くらぶ)」(事務局=新宿区赤城元町)は東京理科大学 森戸記念館第1フォーラム(新宿区神楽坂1)で6月21日、「神楽坂 文化のまちづくり×みちづくり シンポジウム」を開催する。
神楽坂通りと交差する大久保通りは、戦後間もなく都市計画決定され今日に至るまで土地区画整理などが徐々に進められてきた。現在、道路を18メートルから30メートルへ拡張し、片側1車線から片側2車線にする拡幅計画が進んでいる。これにより、神楽坂の「坂上」と「坂下」で街の分断や、自動車交通量の増加など、街にとって大きな影響を及ぼすことが懸念されている。
単純な道の拡幅だけを考えるのではなく、「歴史や文化の香りが高い神楽坂の街を維持し、発展させていくためのディスカッションの場」として今回、シンポジウムが企画された。
これまで神楽坂では、「神楽坂まちづくり推進計画」(1992年)、「神楽坂まちづくり憲章」(1994年)、「神楽坂通り沿道まちづくり協定」(1997年)等、住民が主体となって街づくりのルールを決めるなど、美しい街並みの保全に取り組んできた。
同シンポジウム担当者は「計画を否定するのではなく、どうしたら神楽坂らしい街づくりを共にしていけるのかを、神楽坂周辺の住民、商店、企業、神楽坂を応援してくれる全ての方々と共に考える場にしたい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は14時~17時。参加無料。