防衛省（新宿区市谷本村町）海上幕僚幹部広報協力のもと、書籍「海上自衛隊の中の人」が11月15日にPHP研究所（千代田区一番町）から発売された。発売直後、Amazonの軍事・自衛隊カテゴリーで1位になるなど話題となっている。

　約1年半前から企画が出ていた同書。「当時はオンラインゲーム『艦隊これくしょん～艦これ～』がサービスを開始した影響もあり、自衛隊への世間の関心が高まっていた。PHP研究所が関わるイベントで海上自衛隊広報の方とよくお会いしていたので、協力を依頼した」と話すのは、同研究所エンターテインメント出版部の小野くるみさん。

　同書の編集には、自衛隊広報の「緩い公式ツイッター」として知られ、ファンを抱える「サト吉」さんが協力を行っている。サト吉さんは「自衛隊宮城地方協力本部＠公式ですよ☆」のアカウントで情報を日々発信。ネット上では「柔らかすぎる」「カオスすぎる」などの声が集まるなど、現在11万人を超えるフォロワーを獲得している。発売後、購入者から「わかりやすい」など、感想が続々届いているという。

　同書では「挙手をする時はグーを上げる」「海上自衛隊名物、金曜日のカレー紹介」など、自衛官の日常を漫画や写真、解説を交えて紹介。小学生でも分かるよう漢字には全てふりがなをふる一方、コアなファン層向けに最新の艦船一覧を掲載するなど、幅広い層をターゲットに据える。

　価格は1,188円。