12月2日、「ミシュランガイド東京2015」が発表された。
8年目を迎えた同ガイド。昨年から星は付かないがコストパフォーマンスのよい店に対し、「ビブグルマン」マークを採用し掲載店を増やしている。フランス料理店とイタリア料理店のみであった同マークに、今年は和食店を追加。ミシュランガイドに都内のラーメン店が初登場することになる。
掲載されたラーメン店は、中野に本店がある有名店「青葉」や、ヘルシーなベジソバが人気の麹町「ソラノイロ」、ハマグリだしで有名な幡ヶ谷の「不如帰」など22店。いずれも独自の特徴を持つ店が並ぶ。市ケ谷駅近くに店を構え、イタリアンラーメンをうたう「ドゥエ イタリアン」(千代田区九段南4、TEL 03-3221-6970)もそのうちの1店だ。
同店店主の石塚和生さんは同ガイド掲載について「実は3年前にも一度打診があったが、ラーメンカテゴリーが整わなかったようで見送られた。なので今回正直驚きはなかったものの、ラーメン文化が1つのジャンルとして認められたうれしさはある」と話す。今後については「女性客7~8割が店の最大の特色。ミシュランからも、オンリーワンという言葉をいただいた。今後も変わらず自分のラーメンを作り続けていきたい」とも。
イタリアンで25年のキャリアをもつ石塚さん。テレビ番組の企画で「支那そばや」店主であった故・佐野実さんと出会ったことをきっかけにラーメンの道に転身し、同店を運営している。今回のノミネートを知り、ラーメンの鬼として知られた同氏の墓参りに行ったという。
同ガイドの発売は12月5日。価格は3,240円。