千代田区と皇居周辺地域委員会が9月28日、桜田門前広場で「皇居周辺マナーアップイベント」を開催。約100人の皇居ランナー、ウオーカー、バイカーが参加した。
千代田区は今年6月、皇居ランナーや自転車利用の増加に伴う皇居周辺道路をめぐる課題に対応するための「まちの魅力向上に向けた道路等の公共空間活用検討会 第5回皇居周辺地域委員会」を開催し、基本方針を策定。皇居外周を走る競技会・ランニングイベントのスタート・ゴール地点を限定し、ランナーの数を抑制することを決めた。
基本方針の策定により、土日祝日に開催されるランニングイベントの発着地点として唯一利用可能となった桜田門前広場で行われた同イベントには、石川雅己千代田区長やマラソンランナーの谷川真理さんらが出席。ランナー、ウオーカー、バイカー代表が「歩道は歩行者優先」「歩道をふさがない」「狭いところは一列に」「周回は反時計回り」など9つの歩道利用マナーを宣言し、広場内に設置されたマナー周知看板が初めてお披露目された。
TOKYO FM「JOGLIS RUN GIRLS SUNDAY」のパーソナリティー・浅利そのみさん進行の下、行われたトークショーでは、石川区長、谷川さんがそれぞれ選ぶ「皇居三景」を披露。谷川さんは半蔵門から桜田門にかけて広がる景色が美しいという「半蔵門」と「桜田門」、マラソンシーズンを感じるという「北の丸公園近くの彼岸花」、石川区長は「桜田門」「半蔵門」に加え、皇居ラン歴20年以上で皇居ランの先駆者とも言われる谷川さん本人を挙げ、トークを盛り上げた、
「日本全国で走らせてもらっているが、皇居は特別な場所。歩いている人や走っている人、それぞれの立場の人のことを考えながら走ればより楽しく走れるのでは」と谷川さん。トークショー終了後、谷川さん指導の下、参加者全員でストレッチ・準備運動を行い、グループに分かれて皇居1周ランに向かった。