防衛省、夏のイベント応募者急増-「パセリちゃんツアー」倍率は9.7倍

「富士総合火力演習」の様子。戦車やヘリコプター、さまざまな火砲などによる実弾射撃を間近で見られるため、陸上自衛隊が行うイベントの中で最も人気がある

「富士総合火力演習」の様子。戦車やヘリコプター、さまざまな火砲などによる実弾射撃を間近で見られるため、陸上自衛隊が行うイベントの中で最も人気がある

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 夏休みに防衛省・自衛隊主催で行われている「パセリちゃんツアー」「富士総合火力演習(総火演)」「大学生等サマーツアー」への応募者数が今年、急増している。

パセリちゃんツアー

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  20代の女性が1泊2日で自衛隊生活を体験する「パセリちゃんツアー」は、今年は航空自衛隊百里基地(茨城県)で8月9日~10日に行われた。今回、定員が昨年の半数である20人に減らされたにもかかわらず、応募者数は昨年度73人の2.66倍となる194人に達した。応募倍率は昨年度1.8倍から、本年度 9.7倍と狭き門になった。

 「大学生等サマーツアー」は、大学生や大学院生が4泊5日の自衛隊生活を体験するもので、今年は8月26日~30日に青森県の陸・海・空自衛隊で開催。定員は60人。応募者数は昨年度147人から、本年度185人と、昨年比25.8%増だった。

  各種ツアーの応募者数が増加した背景について、同省広報課担当者は「そのための調査などを行ったわけではないことから、一概に答えることは困難」としながらも、「平成24年1月に行われた内閣府の世論調査で、東日本大震災に関わる自衛隊の災害派遣を『評価する』とした方が多かったことを考慮すれば、自衛隊に対する好印象が非常に高まっていると言え、応募者数増の一因となった可能性がある」と話す。

 毎年8月に静岡県御殿場市の東富士演習場で行われる「富士総合火力演習」の本年度応募総数は11万5,777通で、昨年度8万7,940通から31.7%増加した。同担当者は「応募者増加の要因には、陸上自衛隊に対する国民の認知・信頼度の向上や、10式戦車をはじめとした戦車の人気がある」とコメントする。

 いずれのイベントも本年度の参加者募集は締め切られたが、8月25日10時から正午に行われる「平成25年度富士総合火力演習」は、例年の人気を受けて今年も防衛省ホームページでライブ映像配信を予定する。

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