東京おもちゃ美術館(新宿区四谷2)が、今年11月に初の姉妹館となる「森のおもちゃ美術館」を沖縄県国頭村に設立すると発表し、7月30日より基金を募っている。
沖縄本島最北端に位置する国頭村に設立する同館は沖縄の森に親しむ体験型ミュージアム。「木育」をテーマに、デイゴをはじめとする特徴あふれる地元の木材で作られたおもちゃ100点以上をそろえ、同館の象徴として台風で倒木した樹齢300年の県の木「琉球松」で作られた滑り台やトンネルなどの遊具を設置する。
基金はクラウドファンディングサイト「READY FOR?」を使い、10月28日までの90日間限定で実施。最低目標金額は600万円で、木育遊具の制作費などに充てる。寄付は3,000円から可能で、1万円以上の支援者は「一口館長」とし、感謝状のほか、館内に掲示する「名前入り積み木」と支援者用の「ヤンバルクイナ積み木」の2種類の積み木を進呈。名前入り積み木の中央部はヤンバルクイナ形にくりぬかれており、ヤンバルクイナ積み木をはめ込むことができる。
場所は国頭村字辺土名の森林公園内。現在、多目的ホールとして使われている施設をリニューアルして開館する。施設面積は199平方メートル。国頭村森林組合が運営する。
同館設立は2008年4月にオープンした「東京おもちゃ美術館」5周年記念事業の一環。各地で木育推進活動を進める「東京おもちゃ美術館」と森と林業を守り続けてきた国頭村が出合いプロジェクトがスタートした。