牛込神楽坂駅近くにある老舗和菓子店「船橋家」(新宿区納戸町、TEL 03-3260-1669)は、ユニークなネーミングの「革新和菓子」を20年以上にわたり提供し続けている。
1898年創業の同店は、創業以来100年以上提供し続ける「豆大福」(110円)や「あずまだんご」(110円)、「むしきんつば」(110円)などの定番メニューに加え、「革新和菓子」と呼ばれるユニークな和菓子を提供。各種メディアに取り上げられることも少なくない。
同店88周年を機に発売する新作の試作を重ねていた3代目店主の山本峰司さんは「自分が店を継ぐことになったら、今までに無いものを作ろうと決めていた」といい、食材にタコやソースを使用した商品や「おはぎ」をチョコレートでコーティングした商品など、さまざまな食材を使用した和菓子を試作、周囲の評価が高かったものを商品化してきた。
商品名の付け方もユニークで、ダイアナ妃来日の際に作った「ダイアナ」や、小説の名前から名づけた「モビーディック(白鯨)」や「エリザベスの瞳」など、その名前からは味が想像できないものばかり。当時からユニークな商品名が付いていたこれらの創作和菓子だが、「いろいろな名前をつけてもお客さんが覚えきれないだろう」と、シリーズものの総称として「革新和菓子」とした。
同店を代表する「革新和菓子」の1つで、あんこの代わりに辛口のカレーとアーモンドスライスをサンドしたどら焼き「インドラ」(130円)は、発売から20年間を経てベストセラー商品に。ミルク味の練りきりでリンゴ入りの白あんを包み、人間の根源を表現したという「おっぱいちゃん」(160円)も、数年前の発売以来子どもたちを中心に人気商品の1つになっている。
新商品発売時の客の反応は賛否両論だというが、「何でも継続することが重要。まずは3年やってみて、それでもダメな商品は売るのをやめる。うまい、安いがモットー。『あの店に行けば何か面白いものがあるだろう』と思ってもらえればそれでいい」と山本さんは笑顔で話す。
老舗ながら新たな商品を追求し続ける「船橋家」。山本さんが作り出す次の「革新和菓子」に期待が集まる。営業時間は、8時~19時30分ごろ。日曜・祝日定休。
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