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神楽坂を「本の街」に-周辺各店で本きっかけに街に親しむイベント

参加店の目印は「本に関わる」内容を書き入れた共通ポスター。「レ ラ ド ビブリオテック」とはフランス語で「本の虫」を意味する。

参加店の目印は「本に関わる」内容を書き入れた共通ポスター。「レ ラ ド ビブリオテック」とはフランス語で「本の虫」を意味する。

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 神楽坂エリアで2月16日から24日の9日間、本に関するイベント「Les rats de bibliotheque(レ ラ ド ビブリオテック)~猫も歩けば本に中(あた)る」が開催される。

イベント紹介マップ

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 同エリアには出版社が数多くあり文豪ゆかりの街としても知られるが、これまで「本の街」というイメージが薄かったことを受けて、昨年2月に和食器店「うす沢」(新宿区横寺町)店主の臼澤裕美さんの呼び掛けで初めて企画された。

 「本」に関するイベントが街全体で開催されるのは、今回で2度目の試みとなる。企業や店舗、ギャラリー、個人まで、開催側の参加方法は共通ポスターに「自らと本との関わり」を書き入れて店頭に掲示するというもの。イベントの告知や本グッズの販売、携わった本の宣伝、おすすめの本の紹介など「本に関わる」ことであれば内容は自由。現在、直接本と関わりのない業種の店舗も含め約60店が参加を表明している。

 期間中の企画内容(カッコ内は店舗名)は、「京極夏彦の文庫本用ブックカバー販売」(鮎藤革包堂)、「猫モチーフ文庫本カバー販売」(ココットカフェ)、「神楽坂お題古本市」(うす沢)、「主人公が好みそうなカクテルをつくってもらおう」(バー六角堂)、池波正太郎や向田邦子の本に出てきた料理を一部再現して提供する「池波正太郎を喰らう」(旬菜料理 恒)、同23日には日本出版クラブ会館(袋町)で開催する本に名刺を挟んで交換する「ブクブク交換会」(要予約)など、各所で趣向が凝らされる。

 「本についての書き込みや企画をきっかけに、訪れたことのないお店に入ってもらったり、本を通じての共感からお客さんと店との会話が生まれたりしたらいい」と臼澤さん。「『本っていいな』『もう一度、本を手に取りたい』と思う人を増やし、その過程で神楽坂=『本の街』としての認知度が上がることで、街が盛り上がれば」とも話す。

 今年からは同イベントのフェイスブックページで各店の新着情報を発信しており、ポスター掲出の店舗には紹介マップも置かれる。問い合わせはうす沢(TEL 03-5228-6758)まで。

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