区立富士見小学校(千代田区富士見1)で11月28日、ALSOKブランドで知られる綜合警備保障(港区)が社会貢献活動の一環として実施する小学生向け出前授業「ALSOKあんしん教室」が行われた。
子どもが巻き込まれる事件が多発したことなどを受け、2004年にスタートした「ALSOKあんしん教室」では、同社社員が講師となり防犯や救急に関する授業を実施。昨年度は828校で2825回の授業を行い、これまでに全国で延べ83万人以上の児童が参加した。
今回のメニュー「人の命を助けるって何だろう」は、小学校高学年を対象に講義と実技を組み合わせて「命」について学ぶプログラム。講義ではAEDの使い方やAEDがなかった場合の「心肺蘇生法」をレクチャーし、実技では人形を使っての胸骨圧迫の練習、グループに分かれてのロールプレーイングを実施。参加した5年生児童29人は真剣な表情で取り組んでいた。
45分の授業を終えた児童たちの感想は、「今まではやり方が分からなかったが今回知ることができたので、もし倒れている人がいたら助けられるように頑張りたい」「心肺蘇生法が大変だった」「大人の人を呼んでくるということも大切なことだとわかった」など。児童に向け、同社社員は「『思いやりの心』と一歩前に踏み出す、行動に移す『勇気』が大切。この2つを兼ね備えた人になってほしい」と期待を託した。