飯田橋の梅酒ダイニング「明星」(新宿区揚場町、TEL 03-6457-5141)は11月12日より、ミドリムシを使った限定メニュー「ユーグレナ・ファームコース」を提供している。同店を経営するリバネス(四谷2)とユーグレナの研究・開発などを行うユーグレナ(文京区)によるコラボレーション企画。
ユーグレナとはミドリムシの学名で、植物のように光合成を行って栄養分を体内にため、動物のように細胞を変形させて動くことから、生物学上植物と動物の両方に位置する単細胞の微細藻類。ビタミン類やミネラル、必須アミノ酸、DHAなど59種類の栄養素を含み、ユーグレナが2005年、沖縄・石垣島で食品としての屋外大量培養に世界で初めて成功した。
同コースは、お通し=「ユーグレナサプリ」、前菜=ユーグレナ入りのソースで食べる「ユーグレナバーニャカウダ」、副菜=「みどり米ちまきとルイツァー(中国語で「ミドリムシ」)マーボー」、メーン=ユーグレナを食べて育った豚をユーグレナ入りのポン酢とゴマだれで食べる「ユーグレナ豚のしゃぶしゃぶまたはせいろ蒸し」、〆の1品=ユーグレナを練り込んだ浅草開花楼の麺を使った「ユーグレナラーメン」、デザート=「ユーグレナティラミス」の全6品で構成。
1人前4,200円で、注文は4人から(要予約)。メーンで提供するユーグレナ豚は200食限定で、売り切れ次第、リバネスが沖縄で開発したブランド豚「福幸豚(ふくゆきぶた)」に変更。1人前あたり22億5000匹分の「ミドリムシ」が含まれているという。
ユーグレナを使ったメニューはこれまで、ラーメンやハンバーガーなど単品での商品化はあったものの、フルコースとしての提供は今回が初。リバネスの丸幸弘社長は「お通しにサプリを提供することで、1つ目の驚き。まずそこで興味を持っていただき、楽しみながら食事をしていただきたい」と話し、「今後はユーグレナをテーマにしたサイエンスカフェも開催できれば」とも。
営業時間は、11時30分~14時30分、18時~24時(土曜は夜のみ)。日曜・祝日定休。同コースの提供は12月28日まで。