6月末で閉店した四谷荒木町の人気居酒屋「やまちゃん」が7月2日、「居酒屋 純ちゃん」(新宿区荒木町、TEL 03-6457-7960)として新たにオープンした。
前店主・山上博三さんが2009年2月にオープンした「やまちゃん」では、築地から仕入れる旬の魚を使った料理と日本酒を提供。オープン時よりその味と価格が評判を呼び、半年先、1年先まで予約が取れない人気店になった。今回、山上さんの家族の仕事の都合により閉店することになった「やまちゃん」の意思を、新店主・小田島純幸さんが引き継ぐ。
店内や店構え、料理の提供方法や料金システムなどほとんど変わらない。築地で仕入れた旬の魚を「炭火焼き」「揚げ」「煮る」「刺し身」の4つのシンプルな調理法で仕上げた約10種類のおまかせ料理、25~30種の日本酒と瓶ビールを飲み放題で提供し、料金も変わらず5,800円。7月はすでに予約で埋まっており、8月以降の予約方法については現在検討中。間もなくブログを立ち上げる予定で、その中で知らせていくという。
小田島さんは5年前までアパレルの営業として働いていた。「目に見える仕事がしたい」と脱サラし、築地市場の仲卸に転職。3年間築地で勤務しながら調理師の資格を取得し、その後1年は和食以外での魚の料理法を学ぼうとイタリアンレストランで修業を積んだ。
ホームパーティーや人が集まる空間が好きという小田島さんは3年前から、飲み放題の酒と築地の魚を使った料理を仲間に振る舞う「料理会」を主宰。「やまちゃん」が自身と同じスタイルで営業をしていることを知り、一度訪れてみたいと予約を試みたが、数カ月先まで予約で埋まっており来店はかなわなかった。そんな中、「やまちゃん」が閉店することを知り、「無給でいいから働かせてほしい」とすぐに連絡。今年の年明けから店を手伝うようになり、今回店を引き継ぐことが決まった。
小田島さんは「7月にお越しいただくお客さまにまずは楽しんでいただけるように頑張りたい。7月の営業が終了した時点で初めてオープンだと思っている」と話し、「『やまちゃん』と同じと思って来られるお客さま、『純ちゃん』という新しい店と思って来られるお客さま、さまざま。それが不安でもあり楽しみ」とも。「人が楽しんでいる空間が好きで、それを見ているのが好き。みんなが笑って楽しく過ごせる空間を提供していければ」と話す。
営業時間は19時~22時30分(変更の可能性あり)。日曜・祝日定休。