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神楽坂のタウン誌「かぐらむら」が10周年-4月号からデザイン刷新

編集室に並べられた全60号の「かぐらむら」

編集室に並べられた全60号の「かぐらむら」

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 神楽坂のタウン誌「かぐらむら」が2月1日発行の最新号(60号)で、創刊10周年を迎えた。

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 同誌を発行しているのは、デザインと編集企画を行う会社「サザンカンパニー」(新宿区神楽坂6)を経営する長岡弘志さん。神楽坂で途絶えていたタウン誌の再発刊を地元の人たちが望んでいることを知り名乗りを上げたという。

 長岡さんが新たに作ったタウン誌「かぐらむら」は2002年4月に創刊。体裁は縦約19センチ、横約10センチの8つ折りパンフレット型で、開くとカラー16ページ。神楽坂のイベント情報や地図のほか、特集や4コマ漫画から成る。発行部数は1万4000部。協賛している商店街の加盟店やギャラリー、駅ビル、映画館などで配布されている。

 創刊から10年がたつが、今でも長岡さんが取材、編集作業など大半の作業を担当している。「街の活性化を願って始め、あっという間の10年間だった。最初は街の人たちに理解されず、また自分も街を理解しておらず苦労した。本業の傍ら長くタウン誌を発行するのは本当に大変だった」と振り返る。

 神楽坂のこの10年の変化について、長岡さんは「ギャラリーが増えたのと、ギャラリーでなくてもカフェや小物の店でも展示イベントの空間が街中に増えた。おそらく10年前に比べて倍くらい展示空間が増えたのでは」と話す。

 東日本大震災を受け、昨年11月には「タウン誌カフェ」を企画し、全国約90のタウン誌の展示とシンポジウムを開いた。「3.11以後、今までのグルメ情報だけではない、地域のつながりを見つめ直す内容にタウン誌も変わり始めている」とも。

 「今後も、人の顔が見え、文化の香りがする街の情報誌を続けていきたい」と長岡さん。11年目のスタートとなる4月1日発行号(61号)からは、体裁をモノクロ32ページの冊子型に変更する。

 発行日は偶数月の1日。

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