防衛省(新宿区市谷本村町)が全面協力し完成した映画「ミッドナイトイーグル」が11月23日、全国で公開される。
同作品は、今年10月に開催された第20回東京国際映画祭のオープニングを飾った話題作で、雪山を舞台に繰り広げられる「山岳サスペンス・アクション」。出演陣には大沢たかおさんや竹内結子さんら人気俳優が顔をそろえる。原作の中の準主役ともいえる登場人物が自衛隊員であり、映画でのリアリティーを追及するためには同省の協力が必要とのことから全面協力が実現した。
撮影に協力したのは陸上自衛隊と航空自衛隊で、トラックやヘリコプターなどの提供や戦闘機「F‐15」の離陸風景、レーザー基地の撮影などで協力。同省は2006年公開の映画「日本沈没」や2005年公開の映画「亡国のイージス」、2004年公開の映画「ウルトラマン」など多くの作品への協力を行っているが、今回が省移行後初の協力作品となった。
同2日には省内で試写会を開催。映画の中で自衛隊員・佐伯昭彦を演じた吉田栄作さんをゲストに招いた同試写会には約500人の職員や隊員らが参加し、職員らにも同省の活動の認知が得られたという。
広報担当の吉尾さんは「映画などへの協力によって、防衛省の活動が正しい形で国民に伝わる広報効果が得られれば」と話している。