神楽坂駅から5分ほどの江戸川橋通り沿いに4月16日、新店「デザートカフェ・ユウタ」(新宿区山吹町、TEL 03-3267-2850)がオープンした。
店主兼パティシエを務める菅沼孝次さんは、飯田橋の「ホテルメトロポリタン エドモント」(千代田区飯田橋3)のパティシエとして24年間勤務。「店を持つことは以前から考えていたが、独立するには今くらいの時期が限界かなと…。この辺りで商売する人たちがみんないい顔をしているので、この土地にこだわって出店した」と話す。
店名の「ユウタ」は、青果店を営んでいた菅沼さんの実家が市場で使っていた屋号の「夕(ユウタ)」(漢字の「夕」、カタカナの「タ」のどちらにも読めることから1文字で「ユウタ」と読む)から名付けたもの。猫2匹が並ぶ店のロゴには「夕」の字が隠れており、「金塊」の意味を持つ焼き菓子「フィナンシェ」を猫にちなんで小判形にするなど、店には菅沼さんの遊び心が感じられる。
店舗面積は10.3坪。木の温かみのある店内にはアンティーク調のインテリアを配置し、山吹町にちなんで店の外観は山吹色に仕上げた。席数はカウンター5席とテーブル席を合わせた15席。
メニューは、白鳥をかたどった「シュークリーム~神楽坂スワン~」(350円)や北海道産の生クリームを使用した「ショートケーキ 苺」(450円)、渋皮付きの栗が丸ごと入った「モンブラン」(500円)、干しブドウがアクセントの「ベイクドチーズケーキ」(400円)、「タルト 苺」「タルト フルーツ」(各500円)の6種類。好きなケーキにアイスクリームとフルーツを添えた「デザート盛り合わせ」(ケーキ代に300円追加)も用意する。
カフェメニューは、「珈琲(マイルドブレンド)」(500円)、「カフェオレ」「紅茶」「オレンジジュース」(以上600円)など。「グラスワイン(白)」(600円)、「スパークリングワイン ミニボトル」(1,200円)など、スイーツに合う甘めのアルコール類も提供する。
ターゲットについては、「30代の女性がメーン。仕事が終わった後に一息つけるような店にしたい」と菅沼さん。「このような形態は珍しいと思うので受け入れてもらえるか不安もあるが、新しいスタイルとして提案していきたい。甘党でお酒が好きなお客さまに楽しんでもらえれば。『スイーツ男子』もぜひ」と笑顔を見せる。
営業時間は13時~21時。日曜・祝日定休。オープンからしばらくはイートインのみで営業。今後はテークアウトにも対応していく予定。