防衛省(新宿区市谷本村町)で4月1日、2010年度のI種・II種合同入省式が行われた。
今年事務官や技官として新規採用されたのは男性95人、女性29人の計124人。昨年の140人を16人下回る新職員が真新しいスーツ姿で入省式に出席した。
北澤俊美防衛大臣は普天間基地の移設問題にも触れ、「一つひとつの課題を乗り越え、新時代の日米関係を切り開いていくことが大いに期待される。大きく、かつ重い責任を負っていることを常に意識しながら職務に精励し、大いに活躍されることを祈念する」と訓示を述べた。
新職員へ向け、自身が心の指針としているという「唐詩選」からの一節「人生意気に感ず 功名誰かまた論ぜん」を用い、「防衛省・自衛隊は、背広組と制服組、陸上・海上・航空自衛隊といったさまざまな機関から構成される複雑な組織。その中で与えられた任務を遂行し、困難な課題を解決していくためにはすべての職員が自らの持ち分だけにこだわるのではなく、互いが意気に感じ一致団結して職務に臨むことが不可欠」と激励した。
中江公人事務次官から、新職員を代表して池田有紀美さんが辞令を受け取った後、新職員の代表が宣誓書を読み上げた。「大学で国際関係を学び、平和で安全な生活ができるのは当たり前ではないことを知り、平和で安全な生活を支える防衛省に入省を希望した」という池田さん。「入省式を終え、改めて実感がわいた」と笑顔を見せた。