神楽坂通りを中心とした神楽坂エリア各所で11月21日~23日、福井県と若狭湾観光連盟主催によるイベント「ドーンと福井in神楽坂 越前・若狭まつり」が開催される。
神楽坂・矢来公園近くには江戸時代、若州小浜藩邸があり、小浜藩に仕える医者であった杉田玄白はこの屋敷で生まれたといわれている。現在、同公園内には「小浜藩邸跡」と「杉田玄白生誕の地」を併記した記念碑が設置されており、福井県と神楽坂のこうした縁から同イベントが実現。神楽坂一帯を会場に、福井県の特産品や名物、観光スポットなどをPRする。開催は昨年に続き2度目。
神楽坂駅・神楽坂口前に設置するメーン会場には、今月6日に解禁になったばかりの「越前がに」や「若狭ふぐ」「へしこ」「福井梅」「越前焼」などを扱う特産品ブースを開設。試食や販売を行うほか、若狭塗伝統工芸士の羽田浩一さんによる若狭塗りばし製作の実演や研ぎ出し体験教室、福井県で発掘された恐竜「フクイラプトル」の全身骨格(複製)の展示なども。
期間中、神楽坂通りに面する喫茶店「コパン」(神楽坂6)や魚くし専門店「魚串 さくらさく」(神楽坂6)では、福井県の特産品を使用したメニューの限定販売も実施。最終日の午後には時代衣装を身に着けた総勢約30人が神楽坂通りを練り歩く「小浜藩酒井大老登城行列」を開催し、イベントを盛り上げる。
同イベントでは、福井県の特産物を通じた神楽坂の飲食店などとの継続的な取引も開催目的の一つに挙げている。福井県嶺南振興局の担当者は「まだ成約には至っていないが、継続してイベントを開催することでもっと広くアピールしていきたい」と話し、「昨年は最終日の天気が悪く、3日間で約2万7,000人の人出に終わったので、今年は3万人を目標にしたい」と集客への期待を寄せる。
開催時間は11時~17時。