はるきちオーガニックファーム（北海道石狩市）は10月10日～10月28日、神楽坂にあるギャラリーを併設する食堂「artdish（アーディッシュ）」（新宿区矢来町、TEL 03-3269-7289）で「はるきちがみたキューバ有機野菜栽培レポート」展を開催する。

　同展は、有機野菜に関わりのある「農園」と「店」によって実現したイベント。同農園の小林卓也代表がキューバを訪れた際に体験した新しい文化「都市農業」をテーマにレポートと写真を展示、解説員として本人も参加する。今年秋に北海道で収穫される有機野菜の展示販売も予定しており、食堂で有機野菜を使った料理を楽しみながらギャラリー鑑賞ができるもの。

　キューバは、1990年代ソ連の崩壊やアメリカの経済封鎖が原因で、輸入に頼っていた食料がストップ、首都・ハバナで人民による「有機菜園」が勧められた。個人やコミュニティー団体が目的を持ち、畑を耕作することで食料不足を乗り越えた「都市農業」の文化がある。

　同展関係者は「キューバでは国民全体で有機農業に取り組んだ結果、10年足らずで有機農業が根付いてしまった。このイベントで、有機農業はやればできる、高くて難しいものではないということを、北の大地の秋の実りとともに楽しんで感じてもらえれば」と話している。

　営業時間は12時～22時。月曜定休。

はるきちオーガニックファームartdish