トーハン(新宿区東五軒町)が建築し先月竣工した「トーハン九段ビルディング」(千代田区九段北1)が7月5日、同社と賃貸契約を結んだ京王電鉄によるビジネスホテル「京王プレッソイン九段下」として営業を開始した。
同物件が建つのは、同社旧本社の開設に合わせ、1953(昭和28)年に「東販九段寮(社員寮)」として建築された建物の跡地。1968(昭和43)年の新本社完成後もオフィスビルとして使用を続けてきたが、「トーハン桶川SCMセンター」(埼玉県桶川市)の完成に伴う一連の事業所移転により資産の再活用を図ったもの。昨年、建物を解体し、新たに鉄筋コンクリート造、地上9階建てのホテルを建築。ビジネスホテルとしての賃貸活用を開始した。
「京王プレッソイン九段下」は、京王電鉄グループの京王プレッソイン(新宿区)が運営。宿泊特化型ホテルとしてチェーン8店舗目の開業となる。東京メトロ東西線・半蔵門線が乗り入れる九段下駅から徒歩2分の立地にあり、総客室数はシングルルームを主体とした全126室。
宿泊料金は、シングルルーム=8,400円。客室に遮音性の高いペアガラスや高密度スプリングのセミダブルサイズのベッド、テンピュールピローを採用したほか、高速インターネット接続無料回線を設置。朝食にはパン、コーヒー、紅茶、オレンジジュースを無料で提供する。