今年4月に新庁舎へ移転した駐日韓国大使館 韓国文化院(新宿区四谷4)で6月18日、「韓国文化院開院30周年及び新庁舎移転記念開院式」が行われた。
式典には、柳仁村韓国文化体育観光部長官や青木保文化庁大臣、宝塚歌劇団を先日退団した安蘭けいさんのほか、日韓両国の文化・経済・政治など各界の著名人が出席した。記念式典は当初、先月27日の開催を予定していたが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の死去を受け延期となっていた。
式典に先駆け、1階エントランス前では韓国国立劇場メンバーらによる開院パフォーマンスが披露され、テープカットと看板除幕式、1階ロビーに展示された韓国人漆芸作家・全龍福(チョン・ヨンボク)寄贈作品の除幕式が行われた。式典には、秋篠宮同妃両殿下もご臨席され、同寄贈作品と韓国国立劇場プロデュースによる韓国伝統音楽・舞踏公演を鑑賞された。
韓国の伝統や文化の紹介と韓日文化交流の場としての役割を果たす同院は、敷地面積2,200平方メートル、地下1階地上8階建て。2007年6月から今年4月までの約2年の工期を経て新庁舎が完成した。
韓国語図書約15,000冊、日本語による韓国関連図書約8,000冊を所蔵し、併設するAVルームでの視聴が可能な韓国映画やドラマのDVD、広報映像物なども取りそろえる「図書映像資料室」や韓国の伝統建築様式と暮らしの空間を再現した伝統生活体験空間「サランバン」のほか、ギャラリー、多目的ホール、韓国庭園などの施設を備える。