市ケ谷にある東京観光専門学校(新宿区市谷田町)前に4月24日からの毎週金曜、カレーの移動販売車「CureCurryKokopelli(キュア カリー ココペリ)」が出店を始め、同校の学生を中心に人気を集めている。
「一般的に『インドカレー』と呼ばれるものの多くは、生クリームやバターを使い、ナンで食べるこってりとしてとろみのある『北インドカレー』。『南インドカレー』はごはんで食べるカレーで、スパイスをふんだんに使って油は少なく、あっさりしていて胃にもたれない」と店主の黒須鉄平さん。
屋号は「癒やしのカレー」を意味する「CureCurry」と黒須さんが好きなネイティブアメリカンの精霊の名前「Kokopelli」から名付け、体に優しい南インドカレーで食べた人を癒やしたいという思いを込めている。
黒須さんは、3年ほど前に務めていた会社で行っていた移動販売業務に魅力を感じ独立を決意。昨年の年明けから、都内を中心とした出店場所探しやメニュー開発、50~60軒ものカレー店を食べ歩くなど開業準備を進めてきた。昨年11月に立川でのオープンにこぎ着たものの、立地などの条件も厳しく約1カ月で閉店、その後も出店場所探していたなかで同所と中目黒での出店が決定した。
メニューは、「南インド風ココナッツチキンカレー」「野菜と豆のカレー」、新作「黒いキーマカレー」の3種類。価格は、カレー1種盛り=500円、カレー2種盛り=550円(ごはん大盛りは50円追加)。付け合わせとして、すべてのメニューに「野菜のスパイス炒め」をトッピングする。
これまで3回の営業を終えて、1日の平均売り上げは30~40個。近隣企業のビジネスマンやOLも買いに訪れ、学生の昼休みには行列もできる人気ぶりだが、黒須さんの目標は「50個」。「南インド風ココナッツチキンカレー」の人気が高いという。黒須さんは「今のメニューをよりおいしいカレーにバージョンアップさせ、新しいメニューも開発していきたい。ワンハンドで食べられるメニューも考えている」と意欲をみせる。
営業時間は11時30分~13時30分。中目黒での営業は毎週月曜11時30分~14時。市ケ谷での販売は7月10日まで(5月22日は休校のため休み)。