「宝塚」と「無名塾」出身女優が旗揚げ公演-神楽坂の劇場で

江戸川乱歩作品をもとに映画監督の天願大介さんが脚本を書き下ろした「陰獣 INSIDE BEAST」。

江戸川乱歩作品をもとに映画監督の天願大介さんが脚本を書き下ろした「陰獣 INSIDE BEAST」。

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 宝塚歌劇団出身の女優・月船さららさんと無名塾出身の出口結美子さんが結成した演劇ユニット「metro(メトロ)」が1月22日~27日、神楽坂の小劇場「die pratze(ディ プラッツ)」(新宿区西五軒町)で旗揚げ公演「陰獣 INSIDE BEAST」を行う。

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 月船さんは、1996年に宝塚歌劇団に入団し、月組に所属。「ベルサイユのばら2001フェルゼン編」の新人公演など多数の舞台で主役を努め男役スターの地位を築いた。2005年の引退後は、舞台や映画を中心に活躍している。出口さんは、大学在学中に俳優の仲代達矢さんが主宰する無名塾に入塾。1997年の退塾後は映像を中心に活動し、「ガリレオ」「のだめカンタービレ」「電車男」など多数のドラマ・CMに出演している。

 同じ事務所に所属する月船さんと出口さんは、2人とも1975年生まれで、取り組みたいこと・方向性が同じであったことから約半年前にユニットを結成。演出家や役者へのオファーやスタッフ探し、作品、劇場の決定などを全て2人で行ってきた。

 旗揚げ公演として行う同公演は、江戸川乱歩の「陰獣」「化人幻戯」をもとにしたオリジナル作品で、今村昌平さんを父に持つ映画監督・天願大介さんが脚本・演出を手がけ、「陰獣」のヒロイン静子を出口さん、「化人幻戯」のヒロイン由美子を月船さんがそれぞれ演じる。

 制作担当の佐藤さんは「映画監督の天願さんが舞台を手がけるということで、映画的な観点で作品作りが行われている。映画のような演出や、2つの作品を融合させたというのも見どころのひとつ」と話し、「江戸川乱歩ファンや映画ファンはもちろん、主演の2人と同年代の30代の女性にぜひ見てもらいたい」とも。

 公演では、初日の来場者に特製カレンダー付きパンフレットをプレゼントするほか、23日と26日の終演後にゲスト(23日=俳優・佐野史郎さん、26日=小説家・京極夏彦さん)と天願さん、出演者によるトークイベントも開催する。

 入場料は、当日・前売り共に4,500円。ウェブサイトでチケットの予約を受け付けている。公演は来年1月27日まで。

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