インプレスR&D(千代田区三番町)は12月8日、最新のモバイル利用動向を詳細に解説する書籍「ケータイ白書2009」を刊行する。
同書によると、販売奨励金の見直しによる端末と通信料金の分離プランの影響から現機種を1年以上使い続けているユーザーが、昨年の47.3%から55.8%へと上昇。具体的な買い替え時期を指定している比率は昨年の44.2%から35.9%へと低下し、「時期は決めていないが買い替える予定はある」(34.9%)と「買い替える予定はない」(29.2%)を合わせた比率は昨年より8.1ポイント上昇し、買い替えサイクルは「長期化」する傾向だという。
端末の購入価格(分割払いの場合は実質的な負担額)では、3万円以上が昨年の5.4%から24.6%と大きく上昇。5万円以上も10.5%となり、販売奨励金の見直しにより「高価格化」への進行もうかがえる。
同書ではユーザー調査と専門家の寄稿により、インターネット化が進む携帯電話市場やモバイルビジネスの最新動向も解説。5年目となる2009年版ではユーザーの協力で、携帯電話のダウンロード速度を計測する「モバイルスピード調査」を初めて実施しその内容もレポート。キャリア別満足度では「au」が1位で、乗り換え先を希望するキャリアでは「ソフトバンク」が1位などの調査結果も発表している。
A4変型判(CD-ROM 1枚付属)で、価格は6,800円。