ベトナム雑貨とフォー専門店「MERAKI Viet Nam(メラキ ベトナム)」(新宿区原町)が9月1日にオープンした。
店主の佐藤恭平さんはアクセサリーの販売も行っており、都内の百貨店では「メラキ百貨店」として店も出す。店を拡大するにつれ、雑貨なども買い付けて販売するようになったという。「もともと国内のアーティストの作品を仕入れていたが、やがてベトナムの器に引かれるようになり、いつかベトナムに特化した個店をやりたいと考えるようになった」と佐藤さん。「メラキ」はギリシャ語で「魂や情熱を込める」という意味の形容詞。
取り扱う雑貨は、ベトナム北部の街・ハノイの伝統的な器「バッチャン焼き」など。主にオールドバッチャンと呼ばれる骨董(こっとう)品をベトナムで買い付けるという。「バッチャン焼きは手描きの細かい絵が特徴で、ハスやキク、トンボなどの絵柄は縁起が良いとされる。古くから地域住民を中心に親しまれてきたが、現在では絵柄が簡素化されているので、繊細な手描き模様を楽しめるのもオールドバッチャンならではの醍醐味(だいごみ)。価格帯も1,000円台から用意しているので、比較的手に取りやすいのでは。コレクションやインテリアとして飾る方も多くいらっしゃる」とも。
店舗は、築70年以上たつ2階建ての民家を改装したもので、佐藤さんもDIYしたという。店舗面積は15坪。席数は、カウンター=4席、テーブル=13席。「昔の良い所は活用し、どこかベトナムらしさも感じる空間を表現したかった」とも。
ランチメニューはフォー(890円~)のみ。自家製のレモンこうじに漬け込んだ鳥ハムをのせる。卓上のニンニク酢やラー油などで味を調整しながら食べるのもお薦めだという。「私自身が食べておいしいと感じるフォーを研究した。ひとりランチや友人との食事のほか、雑貨を見るだけでも歓迎。扉を開ければ外観とは異なる世界観が広がる。ぜひ足を運んで、異国らしさを感じてもらえれば」と来店を促す。
営業時間は11時30分~17時。営業日はインスタグラムで知らせる。