焼き鳥専門店「TORIKURA（トリクラ）」（新宿区神楽坂6）が神楽坂にオープンして、8月17日で2カ月がたつ。

「TORIKURA」を手がけるメンバー

　店主の山川國浩さんとメンズファッションプロデューサーのMB（エムビー）さんが共同経営する同店。山川さんは金融業に従事しながらも、飲食店での勤務経験もあったことから、「いつか飲食事業に挑戦できたら」と考えていたという。山川さんは「MBと私は同郷の幼なじみ。縁も重なり東京で再び顔を合わせるようになり、一緒に店をやりたいと考えるようになった。焼き鳥職人の渡邉謙介さん、店長のHATABO（ハタボー）さんなど、長く飲食業界に携わるメンバーを交えて、私たちが思い描く焼き鳥店を実現した」とオープンの経緯を話す。

　メニューは「おまかせ焼き鳥コース」（1万3,200円）。焼き鳥がメインのコースと、焼き物の半数が野菜のコースの2種類を用意する。鳥肉は「伊達鶏」などの地鶏を中心に仕入れ、焼き鳥の食べ比べもできるようにする。炭は紀州の備長炭を使う。「鳥一羽を丸ごと仕入れて店で串打ちする。焼き鳥は、串打ちの仕方で焼き上がりも変わり、焼き手には高い技術が求められる。火入れ加減や肉の水分量を計算して串を打つので、歯触りや味の違いを感じていただけるはず」とも。コースの締めには、8時間煮込んでだしを取った鶏ラーメンを提供する。

　店内は黒を基調に仕上げた。長さ5.5メートルのヒノキの一枚板カウンターを設け、壁には美術家・京森康平さんの作品を飾る。店舗面積は25坪。席数は、カウンター＝8席、個室＝2部屋。「どんなシーンでも食事を楽しんでいただけるよう、内装や接客など、食事以外の要素にも気を配る。落ち着いた店内で、焼き鳥や酒を味わいながらくつろいでいただければ」と来店を促す。

　営業時間は18時～23時。日曜定休。完全予約制。