焼き牛丼などを看板メニューに持ち、東京から撤退していたチェーンブランド「東京チカラめし」が5月7日、九段第二合同庁舎(千代田区九段南1)に食堂として復活オープンした。席数は300席。経営はサンコーマーケティングフーズ(新宿区)。
飲食事業のほか、水産事業や官公庁などの食堂受託運営にも取り組む同社。執行役員の小川直樹さんは「九段第二合同庁舎に位置する東京法務局から声をかけていただき、縁も重なり『東京チカラめし』の復活を実現できた。今回は、庁舎内に勤務する人のニーズにも応えるため、定番のメニューに加えて定食なども提供する食堂業態としてチャレンジする」と話す。
「東京チカラめし」が東京の全店を閉店してから約2年。九段下エリアは「思い入れのある場所」とも。「以前、隣駅である半蔵門にあった店は、都内で最後まで営業していた5店舗の1店。場所柄、九段下から歩いて来店するお客さまも多かった。コロナ禍で閉店を余儀なくされたが、エリアの皆さんに愛されていた店であったため、再びこのエリアで同じ味を提供できると思うと感慨深い」とも。同ブランドには社内の支持者も多いという。「復活を喜んでくれたのは、ファンの皆さんだけでなく、社員も同じ。東京チカラめしに携わってきた社員やアルバイトが再び店に集まり、営業している」とも。
メニューは「焼き牛丼」(680円)、「ネギ焼き牛丼」(780円)などの丼物のほか、「カジュアル定食」(650円)、「ボリューム定食」(750円)などの日替わり定食、カレー、麺も用意する。小川さんは「日々食堂としてバリエーションを楽しんでいただいているのはもちろん、昔からのファンの方にも懐かしんで食べていただいている。もちろん、以前と全く同じ焼き牛丼を再現することはできないが、タレや肉などは変えていない。再び東京に根付いていくためにも、新たな『東京チカラめし』の形を皆さんと一緒に築いていければ」と意気込む。
営業時間は11時~14時30分。土曜・日曜定休(庁舎の休みに準じる)。