「第1回 四ツ谷海苔(のり)祭り」が10月6日・7日、四谷の居酒屋「四谷まうまう」(新宿区四谷1)で開催された。主催は「海苔で健康推進委員会」関東ブロック(大田区)。
「のりの魅力を多くの人へ伝えたい」と企画された同イベント。同委員会代表の斉藤徹さんは「のりの収穫量は、昨今の気候変動や漁師の減少などにより過去51年で最低。さらに、原油高騰などで苦しい状況が続いている。日本人の大切な食文化であるのりが危機的な状況になっている今、 のり業界を盛り上げるためイベントを企画した」と話す。
過去にもさまざまなイベントを開くなどしてアプローチしていたという同委員会。コロナ禍での自粛を経て、新たに四谷を開催場所として選んだ。四谷は、後に「のり養殖の発展に多大な貢献をした」として知られる江戸時代後期ののり商人、近江屋甚兵衛(おうみやじんべえ)が生まれた土地だという。
イベントでは、ゲストにグルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさん、双子インフルエンサーのりんか&あんなちゃんを迎え、同委員会の公式キャラクター「ピノリ」やスタッフらとともに、焼きたての磯辺焼きを先着1000人に無料で振る舞った。来場者はゲストらと写真撮影したり、磯辺焼きを試食したりするなどしてイベントを楽しんだ。そのほか、野菜ソムリエでベジ活アドバイザーの生井理恵さんを講師に招き、野菜を使った「ベジデコ磯辺巻き」体験も開催。親子参加者は「磯辺巻きを切った時の断面がかわいかった」と話した。
斉藤さんは「日本ののりは風味が良く、黒くてパリッとした食感が特徴。お勧めは、手巻きずしならぬ手巻きご飯。巻くだけでレシピのレパートリーも広がり、アレンジもしやすい。栄養価も高いので、ぜひのりを食卓に取り入れて、おいしく食べていただければ」と呼びかける。