赤城神社(新宿区赤城元町)の「赤城神社例大祭」が9月 16日・17日、19日に斎行され、宮みこし渡御も6年ぶりに執り行われる。
祭り中は境内に50以上の屋台が並ぶほか、「劇団メルシアーク」が神楽殿で演芸を奉納する。宮みこしは17日8時に宮出しとなり、氏子地域を一日かけて練り歩くほか、各自治会でも町会みこしや子どもみこしも予定。大祭式は19日に関係者のみで挙行するが、参拝客も見学できる。
宮みこしは「祭礼時に御祭神の分霊を遷す神聖な神様の乗り物」とされ、氏子地域を巡行することで地域内の災厄や穢(けが)れをはらい、清める意味があるという。
700年以上の歴史を持つ同神社の御祭神は「磐筒雄命(いわつつおのみこと)」と「赤城姫命(あかぎひめのみこと)」。氏子地域は、赤城元町、赤城下町、神楽坂六丁目、横寺町、箪笥町、細工町、北町、中町、南町、払方町、二十騎町、南山伏町、北山伏町、市谷山伏町、南榎町、弁天町、東榎町、榎町、早稲田町、早稲田鶴巻町、山吹町、東山吹町、中里町、天神町、天神東町、矢来町、矢来東町、矢来南町、築地町、改代町、牛込水道町、西五軒町。
2010(平成22)年には建築家の隈研吾さん率いる隈研吾建築都市設計事務所が「赤城神社再生プロジェクト」としてデザインを監修。社殿のほか、神楽殿の「蛍雪さま」、出世の「おいなりさん」、病気平癒の「八耳さま」、東照宮の「葵さま」の全てを再興した。
宮司の風山栄雄さんは「伝統行事の歴史を紡ぐことができるのはありがたいこと。6年ぶりの宮みこし渡御となるが、みこしが社に戻ってくる宮入りは胸に迫るものがある。無事に斎行できれば。神社があることの意義を改めて感じていただきたい」と話す。
奉納演芸は16日・17日の18時~・19時30分~、宮みこし渡御は17日8時~17時、大祭式は19日14時~。