神楽坂の夏の風物詩「神楽坂まつり」が7月26日~29日、神楽坂通りで4年ぶりに開催される。
49回目となる同祭は、コロナ禍の状況を踏まえ昨年まで中止していた。神楽坂通り商店会会長の齋藤昭人さんは「神楽坂もコロナ禍を経て厳しい時代を乗り越えようとしている。来街者や演者の皆さまの笑顔が、運営する私たちにとってかけがえのない宝物」と話す。
26日・27日の「ほおずき市」では、毘沙門天善國寺の門前周辺でホオズキ(1鉢2,000円)を販売するほか、境内での子ども縁日などを開く。神楽坂の飲食店を中心に34の屋台が出店する「門前屋台コーナー」も復活。参加団体の「粋なまちづくり倶楽部」は着物着付けサービスを行い、主催する「浴衣でコンシェルジュ」は、浴衣姿の案内人が神楽坂の街を案内するという。
後半28日・29日には「阿波(あわ)踊り大会」を行う。神楽坂下から坂上まで上る「神楽坂通り会場」、赤城神社前から坂上を目指す「6丁目会場」の2会場で両日約18連が登場予定。最終日の18時からは地元の小学生や幼稚園・保育園児ら約1000人による「子ども阿波踊り大会」も予定。齋藤さんは「日頃の鍛錬のたまものともいえる見事な演舞のほか、子どもたちによる阿波踊りも見もの。力いっぱい踊ってもらい、大切な思い出になれば」とも。そのほか、毘沙門天善國寺では夏の土用の暑気払い「ほうろく炙(きゅう)」を行う。
神楽坂まつり実行委員長の石井要吉さんは「1972(昭和47)年に始まった『神楽坂まつり』が、幾多の困難を乗り越えて半世紀を迎えようとしている。来年50周年を迎えるこの祭りが、神楽坂の歴史や伝統を背景に、文化の香り高い街で開催されるイベントの一つであり続けることを心より願っている」と話す。
開催時間は、ほおずき市=17時~21時、阿波踊り大会=19時~21時(子ども阿波踊り大会は18時~19時)。