「土用の丑の日」の7月24日、連日真夏日が続く都心で、うなぎ店が予約などで活況を呈している。
創業130年のうなぎの老舗店「かぐら坂 志満金」(新宿区神楽坂2)では同日、開店と同時に店舗前のスペースでのうなぎの販売も予定。店内では大広間を開放し、予約客以外の対応も行うという。
ひょうたんに「う」の字が目印の「うなぎ秋本」(千代田区麹町3)や、静岡県吉田産のうなぎのみを使用する「うなぎ川勢」(富士見1)も予約でいっぱいの状態。川勢では通信販売の注文が7月24日に集中したため受付を一時取りやめるなど、各有名店とも「土用の丑の日」対応に追われている様子がうかがえる。
神楽坂に本部を置く和食チェーンの「大戸屋」(新宿区岩戸町)でも毎年この時期に合わせて、全国各店舗で「うなぎ」メニューを期間限定で提供している。今年は7月16日~8月15日に、「鹿児島産うなぎのせいろご飯と稲庭風冷たいうどんせっと」(1,260円)をメニュー化。同社は、うなぎの稚魚を鹿児島県内の養殖場で飼育。天然物を安定供給する難しさを自社養殖で回避し、全店分の量の確保を優先し提供している。
暑さが厳しく夏バテをしやすいこの時期、精の付く食べ物として「うなぎ」は、奈良時代頃から有名だったと言われている。「土用の丑の日」にうなぎを食べる習慣が定着したのは江戸時代、夏場の売り上げ不振に悩むうなぎ店の要請を受け、平賀源内によるキャッチフレーズ「本日、土用丑の日」がもと、との説が有力とされている。
今夏の「土用の丑の日」は7月24日と8月5日。
土用の丑の日を告知するのぼり(関連画像)夏本番「神楽坂まつり」始まる-阿波踊りや浴衣姿のコンシェルジュも(市ケ谷経済新聞)四谷にそばダイニング-昼はそば食べ放題、夜は日本酒飲み放題に(市ケ谷経済新聞)50周年の大戸屋のアジア展開、タイ・台湾の次はインドネシアに(市ケ谷経済新聞)土用の丑の日に「梅」?-JR高崎駅西口でPRイベント(高崎前橋経済新聞)