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「半蔵門ミュージアム」が5周年 重要文化財の仏像を常設

「半蔵門ミュージアム」に常設されている大日如来坐像

「半蔵門ミュージアム」に常設されている大日如来坐像

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 半蔵門ミュージアム(千代田区一番町、TEL 03-3263-1752)が4月19日、5周年を迎えた。

「半蔵門ミュージアム」地下1階展示室の様子

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 地下1階の展示室は大理石の床や壁で構成された天高の空間。重要文化財の運慶作「大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)」をはじめ、ガンダーラ仏伝浮彫などを常設するほか、定期的に企画展も開いている。

 事務局の金森大資(だいすけ)さんは「当館で収蔵している大日如来坐像(ざぞう)は造られてから約800年がたつとされているが、保存状態が良い。貴重な仏像を多くの方に見ていただきたいと無料で公開している。老若男女問わず多くの方にご覧いただいている。私たち自身も、改めて文化貢献の重要性と、歴史を学ぶ大切さを実感した5年でもあった」と振り返る。

 2階には図書室や、地下1階の展示物に関する解説パネル、多目的ルームを設置。3階には、仏教文化に関する映像を流すシアターなどを備える。「現代の解析技術を駆使した仏像の研究内容など、学術的な観点からも学んでいだだける」とも。

 金森さんは「仏像や仏画、写経や絵巻など、歴史の教科書でしか見たことのないようなものも、実際に目にするとまた違った印象を受けるはず。落ち着いた空間で、当時の人々の歩みに思いをはせるとともに、改めて何かを尊(たっと)み、敬う気持ちを持ってもらえれば」と話す。

 開館時間は10時~17時30分。月曜・火曜休館。入館無料。現在開催中の企画展「修験と密教の美術」は7月9日まで。

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