「対話」をテーマにする書店「かぴばら書店」(千代田区九段北1、TEL 03-6262-9631)が九段下にオープンして、4月10日で2カ月がたつ。
コンサルティング会社を経営する店主の高橋浩一さんは、ビジネス本などを書く傍ら、いつか書店を持ちたいと考えていたという。「本に囲まれているだけで幸せ」という高橋さんは「本は私の人生の中で、大きな発見や学びをくれる重要な存在。何かを知りたいときは本に教えてもらってきた。より多くの人に本の魅力を伝え、本を通した発見の喜びを共有したいと思い店を開くことにした」と話す。店名は自身がカピバラ好きなことから。
同店は通常の書店とは異なり、高橋さんとの対話を通して、自身に合った本を紹介してもらう「選書サービス」が中心。店内に置く本のカテゴリーは、ビジネス、自己啓発、アートや小説などさまざま。高橋さんがこれまで読んできた実際の本なども置き、閲覧が可能。「本になじみがない人は、膨大な本の中から何を選べばいいのか迷うことも多いと聞く。対話を通して、お客さまの悩みや課題を解決する手助けになるような本を紹介したい。このサービスを通して『人生のヒント』を見つけてもらいたい」と話す。
利用コースはサブスクリプション(1カ月980円~)など。本で対話するイベントのほか、高橋さんと本にまつわる文通を行うなどのオリジナルプランも提供する。「ビジターとして店で本を閲覧するのは無料。気軽に足を運んで、対話をしながら本を探す楽しみを体感してもらえれば」と来店を呼びかける。
営業時間は、火曜・木曜=17時30分~19時。土曜=9時~11時。