四谷三丁目にある「やなせたかしの店アンパンマンショップ」(新宿区舟町7、TEL 03-3226-8180)が6月11日、リニューアルオープンした。同店は、「アンパンマン」シリーズの作者、やなせたかしさんが1994(平成6)年の同じ日にオープンした。店内にはアンパンマンの絵本やおもちゃ、文具などグッズを取りそろえる。
やなせたかしさんは当時「アンパンマングッズの店が欲しい」というファンの要望に応え、仕事場の近くに店を開くことにしたという。「オープンした時はバブルが弾けた時期で、街も寂しそうだった。やなせたかし先生は、アンパンマングッズや本などを販売したり、おもちゃのサンプルなどで遊べるプレーコーナーを設けたりするなどして、ファンや街を元気づけようとした」と植田店長。
リニューアルした店は、新型コロナ感染予防の観点から、オープン当初から人気のあったプレーコーナーを閉鎖した。一方、通路を広くし、ベビーカーなどでも通行しやすいように改装した。併せて、街を少しでも元気にしたいという思いから、店の外からもモニターでアンパンマンたちの映像などを見られるようにした。
今年で28年目を迎えるが、「一日一日の全てが大切な思い出」だという。今回のリニューアルについて、「時代に応じて変化させなければいけない点もある。一方で、この店を大切に思ってくださる人の気持ち、お客さまの笑顔、そしてやなせたかし先生から引き継いだ、店を守る気持ちは変わらない。これからもお越しになった方に『楽しかったね。また来たいね』と言ってもらえるような店づくりをしていきたい」と話す。
営業時間は12時~18時。月曜定休。