飯田橋に中華料理専門店「花時火鍋（はなときひなべ）」（千代田区飯田橋4、TEL 03-6256-8472）がオープンして1カ月たった。席数は、カウンター＝6席、テーブル＝8席。

「花時火鍋」の豆乳スープ

　店主の王華（おうか）さんは「気軽に中国の食文化を楽しめ、1人でも食べられる火鍋の店があってもいいのでは、という思いで店を開いた。コロナ禍で、同じ鍋を複数人で食べることを懸念している方でも、1人用の鍋であれば気兼ねなく楽しめる」と話す。

　店舗は全面ガラスの入り口で明るく、店内には花の絵や色とりどりの鍋を飾る。「火鍋の店というと、中華料理専門店らしい赤を基調とするような店構えが多いイメージだが、当店はカフェのような開放感のある空間を大切にした。1人でも、友人や家族でも、さまざまなシーンで利用してもらえれば。朝食文化にも触れてほしいので、今後そのうち朝の時間も営業できれば」と意気込みを見せる。

　火鍋のスープは四川麻辣（マーラー）、キノコ、トマト、コラーゲンの4種類を用意。鍋は、中国から取り寄せた中国の伝統的な銅製七宝焼き「景泰藍（ジンタイラン）」を使うという。「当店の薬膳火鍋のスープは調味料を少なくし、素材のうま味を生かしている。スープまで飲み干すお客さまも多い。毎朝長い時間をかけて仕込んでいる甲斐がある。豆乳スープは『旅行の際に食べた味を忘れられなくて、どうしてもこれが食べたかった』とおっしゃる方もいるほど人気」とも。

　メニューは、刀削（とうしょう）麺などが入った「薬膳火鍋コース」（2,800円～）をはじめ、「豆乳スープ 鹹豆漿（シェントウジャン）」（450円）や「本場の台湾魯肉飯（ル―ローハン）」（850円）など。

　営業時間は11時30分～22時。