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四谷・東京おもちゃ美術館で新企画展示 郷土玩具「土人形」展始まる

土人形の始まりといわれる伏見人形「饅頭(まんじゅう)食い」

土人形の始まりといわれる伏見人形「饅頭(まんじゅう)食い」

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 四谷・東京おもちゃ美術館(新宿区四谷4)2階「きかくてんじしつ」で現在、「暮らしの中のやすらぎを形づくる郷土玩具 土人形」展が行われている。3階「おもちゃのまち あか」では組子(くみこ)体験の新コーナーも設置された。

土人形の立雛(ひな)と雛(ひな)飾り

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 同館の橘高春生さんによると、土人形は土をかたどり、焼きを施して、泥絵の具で採色する。ルーツといわれる伏見人形(京都)は伏見稲荷大社の土産物として始まり、江戸時代には多くの藩が産業として土人形を取り入れその土地の伝承や縁起、厄よけ・吉祥を招く物としてさまざまな種類が作られたという。鳩(はと)笛は子どもの夜泣き防止、のどのつまりを防止するといわれ日本各地で焼かれるなど、土人形は暮らしが豊かで健やかに過ごせる祈りが込められている。中でも伏見人形「饅頭(まんじゅう)食い」は「父母のどちらが好きか」と尋ねられた子どもがまんじゅうを二つに割り、「どちらがおいしいと思うか」と尋ね返した逸話から作られたという。

 3階「おもちゃのまち あか」では今月から、くぎを使わず細かい木のパーツを組み合わせてさまざまな模様を作り出す組子細工のコーナーを新設、自由に組子細工体験ができる。

 開館時間は10時~16時。木曜休館。入館料は、大人(中学生以上)=1,000円、子ども=700円、6カ月未満無料。「土人形」展は2021年2月7日まで。

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