四谷三丁目に近い住宅街にある「美術愛住館(あいずみかん)」(新宿区愛住町、TEL 03-6709-8895)で「美術愛住館一周年記念 アンドリュー・ワイエス展」が5月19日まで開催されている。同館は今年2月8日に死去した堺屋太一さんが開いた小規模な美術館。
経済評論家の堺屋さんとその妻で洋画家の池口史子(ちかこ)さんの居所であり仕事場でもあった建物(設計協力=安藤忠雄さん)は、2018年3月17日に1・2階を全面改装し、新たな美術館として刷新。核となるコレクションは女性洋画家として初の日本芸術院会員となった妻の池口さんの作品。現代の優れた洋画家の作品展や70年大阪万博の総合プロデュ―サーを務めた堺屋さんにちなんだ企画展などが行われてきた。
同展ではアメリカのリアリズム絵画の巨匠「アンドリュー・ワイエス(1917~2009)」の作品40点が
「丸沼芸術の森」(埼玉県朝霞市上内間木)の特別協力の下、展示されている。特にニューヨーク近代美術館が所蔵する、ワイエスの代表作の一つ「クリスティーナの世界」(1948年)の制作過程が分かる習作群は貴重な展示となる。
開館時間は11時~18時。月曜・火曜休館(4月29日・30日、5月6日は開館)。入場料は、一般・学生=500円、高校生以下=300円。