飯田橋の児童館「富士見わんぱくひろば」(千代田区富士見1)で7月4日、地域の子どもたちにパラスポーツを体験してもらうイベント「地域のこどもたちにパラスポーツを知ってもらおう!」が開催された。
法政大学ボランティアセンターにSMBC日興証券が協力する形で実現した同イベント。ボランティアセンターでは、所属する学生スタッフが中心となり、市ケ谷キャンパス近隣の児童館、わんぱくひろばで子どもたちを対象とした企画を定期的に開催している。今回、学生スタッフが児童館へニーズを調査し、2020年を前にパラリンピックで開催されるスポーツを知ってもらうためのイベントを企画した。
種目は、現在子どもたちの間で流行しているというバスケットボールと2020年の東京パラリンピックで正式種目となるバドミントンの2種目。パラアスリートが所属するSMBC日興証券に学生スタッフが企画を持ち込み、実現へ向け協議し、競技用車いすメーカーなどから競技用車いす21台の無償貸与を受けた。今回の企画には、「千代田区内隣接大学の高等連携強化コンソーシアム(千代田区キャンパスコンソ)」を構成する他大学の学生も加わり、協働した。
イベントには、指導者として車いすバドミントンの村山浩さん(SMBCグリーンサービス所属)と車いすバスケットボールの千脇貢さん(SMBC日興証券所属)、千代田区立富士見小学校の児童を中心に、乳幼児とその保護者らが参加。学生スタッフによるサポートの下、シャトル代わりの風船の打ち返しや千脇さんとのシュート対決などを楽しんだ。
イベントを終え、村山さんは「皆さんからたくさんのパワーをもらった。そのパワーをもって明日からまた練習したい」、千脇さんは「皆さんにとっていい経験になったのでは。機会があればまた皆さんと楽しみたい」と感想を述べ、児童からは「パラリンピックに興味がわいた」「楽しかった」などの声が聞かれた。