軽子坂から神楽小路に入ってすぐ、銀嶺ビル地下にある成人映画館「飯田橋くらら劇場」(新宿区神楽坂2 TEL 03-3268-8239)が5月31日、閉館する。
同館は、昭和30年代のオープン以来、およそ60年にわたり営業を続けてきた。「閉館理由については諸事情あり、『都合により閉館』ということになる」と同館スタッフ。同館入り口には、閉館を惜しむファンからの寄せ書きコメントも。
これにより、都内に残る成人映画専門館は、「上野オークラ劇場」「上野オークラ劇場2」「上野特選劇場」「シネロマン池袋」の4館のみとなる。
ちまたでは、同ビル1階で営業中の名画座「飯田橋ギンレイホール」の存続について心配する声も聞かれたが、こちらは引き続き上映を続ける。
閉館前最後の日曜となった5月29日、入場者はいつもより多い様子で、外から中を伺おうとする人の姿も見られた。「一度、館内を見てみたかった」という女性は、「入場は男性のみ」と知り、残念そうにその場を後にした。
同館は、4月30日に公開された映画「華魂 幻影」のロケ現場にもなっている。
営業時間は10時20分~21時。上映作品は週替わり3本立て。入場料金は900円(19時以降600円)。閉館当日まで、通常通り営業を行う。