四谷荒木町かいわい(車力門通り・柳新道・杉大門通り・荒木町公園)で2月3日、「四谷節分おばけ 荒木町 春宵一刻(しゅんしょういっこく)」が初開催される。主催は荒木町商店会。
「節分おばけ」は、単に「おばけ」とも呼ばれ、節分の夜の厄払い(厄よけ)として行われる昔からの慣習。節分の日(旧暦の大みそかである立春前夜)に普段と違う格好をすることで鬼の目をごまかし、一年の厄を避けるという意味が込められている。
その昔、新宿と赤坂の間にある隠れ家的な花街として知られた荒木町には「節分おばけ」という年中行事があった。「荒木町にはまだ花街の風情がそこはかとなく残っており、当時の記憶をとどめている方もいらっしゃる。荒木町らしいイベントとして『節分おばけ』を再開することで温故知新を図りたい」と実行委員会の志賀信也さん。
当日は、荒木町商店会所属の店主たちを中心とする和太鼓チーム「荒魂(あらみたま)」による荒木公園での太鼓演奏や厄よけ太鼓の練り歩き、参加店舗での豆まきなどが行われる。
荒木町の店では、何らかの異装で客を迎えるといい、客側の仮装・異装での来店も歓迎する。「多くの方に知っていただき、楽しんでもらいたい。街を挙げて準備に取り組んでいる」と参加を呼び掛ける。
開催時間は18時~21時。