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牛込神楽坂で100年以上続く鮮魚店が居酒屋に 5代目へ歴史つなぐ

左から5代目小鮒杏子さん、4代目小鮒光三さん、料理長松本勇太さん

左から5代目小鮒杏子さん、4代目小鮒光三さん、料理長松本勇太さん

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 神楽坂・牛込中央通りに11月5日、居酒屋「魚辰」(新宿区納戸町、TEL 03-3260-3331)がオープンした。席数はテーブル16席、カウンター2席。

同店外観

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 創業100年以上、牛込神楽坂で代々続いた鮮魚店がリニューアルした同店。店主は、長女で5代目の小鮒杏子さん。コンセプトは「刺し身とフレンチ」。父で4代目の小鮒光三(みつみ)さんが扱う魚と、元同僚でフレンチ出身のシェフ松本勇太さんの料理で歴史をつなぐ。

 「正確な創業年は分からないが、初代が天保14年の生まれなので100年以上なのは確か」と話すのは4代目光三さん。「隠居しようと思ったら、娘が5代目を継いで飲食店をやると言うので手伝うことにした」という。

 「昔、この辺りはお屋敷街で、御用聞きをしながら魚屋をやっていた。お屋敷がマンションに変わり、スーパーができると魚が売れなくなった。ならばと始めた弁当販売も、コンビニができると厳しくなった。時代の流れ」と光三さん。75歳の今も朝4時半に起きて仕入れに行くといい、「まだまだ娘に魚のことは分からない」と笑顔を見せる。

 主なメニューは、「特選刺し盛り」(2,200円~)、「スープドポワソン(フランス漁師風アラ汁)」(600円)、「仔羊(こひつじ)のトマト煮込み クスクス添え」(750円)、「フォアグラ茶碗(ちゃわん)蒸し」(1,000円)、「仔牛のシュークリーム」(700円)など。

 ドリンクメニューは、「生ビール(中)」「母漬け梅酒」(以上450円)、「母漬け梅干しサワー」(500円)、料理長おすすめ「カミノ・レアル テキーラ」(650円)、4代目おすすめ「薩摩の黒(芋焼酎)」(400円)、5代目おすすめ「龍宮(黒糖焼酎)」(500円)、日本酒、ワイン、カクテルなど。おかわり自由の「前割り焼酎」は1,000円で提供する。

 ランチは「焼き魚定食」(800円)、「刺身定食」(1,000円)など。「個人的には日替わりプレート(1,000円)がおすすめ。素早く安価に作りたてを提供して、いいランチタイムを過ごしてもらいたい。ケバブなどメニューも多彩で楽しいと思う」と松本さん。

 「フュージョン(融合)ではなく、フレンチと和食をそれぞれ楽しんでもらえるのが売り。4代目の目利きで仕入れる魚の黒板メニューは、刺し身、焼き魚、煮魚、フレンチなどお好みで。どんな気分でも、誰とでも、楽しく食事のできる店」と自信を見せる。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時。水曜定休。

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