江戸川橋駅から徒歩7分ほど、印刷・製本関連の事業所や商業施設が混在する住宅地の路地に7月6日、ギャラリー茶房「椿(つばき)」(新宿区山吹町、TEL 080-5893-3395)がオープンした。席数は、カウンター9席、テーブル17席。
「紅茶とフランスパンが大好き」というオーナー店主が、本業である編集プロダクションの傍ら始めた同店。本業で知り合う若いイラストレーターに作品展示の場所を提供するためギャラリー茶房としたが、展示料は取らない。「世の中の埋もれている人や物を発掘したい。プロ、アマ、ジャンルを問わず、みんなが『人生で一度は主役に』なってほしい。展示だけでなく、作品やグッズの販売もする。おかげでタニマチ(谷町)と呼ばれている」と笑顔で話す。
店名の「椿」は店主の高校時代からの雅号。「幼いころに着ていた母の手作り服が地味な色目ばかりで、鮮やかな赤に憧れていた。赤と椿は私のトレードマーク。トイレの壁も一面鮮やかな赤で、イラストレーターの上野ここさんに白線で11輪の椿を描いてもらった。ぜひ見てほしい」という。
コンセプトは「ゆったりまったり時間を楽しむ」。「長く居てもらうことが目的なので全体的に余裕のあるレイアウトにしている。椅子も脚を2センチ切って、女性でも座り疲れない高さに工夫した」と話す。
主なメニューは、紅茶好きな店主が厳選した「セイロン キャンディ」「ニルギニ」「アールグレイ ブルーバード」(以上650円)、「セブンスパイス チャイ」(550円)、「アイスティー」(500円)。季節ごとに変わるドライフルーツ、ハーブ、スパイスをブレンドしたフルーツティーの現在のラインアップは、「ラズベリーローズ」「マンゴーオレンジ」「パッションピーチ」「フルーツガーデン」(以上650円)、「日替わりアイスフルーツティー」(500円)。その他、ジュース、焼酎、リキュールなど、珍酒・貴重酒も多数そろえる。
フードメニューは、具を詰めたフランスパンを輪切りにした「ロールサンド」(3ピース650円、5ピース900円)、大山鶏の「チキンサンド」(850円)、国産和牛の「ビーフサンド」(1,200円、以上スープ・ラタトゥイユ・ピクルス付き)など。デザートは「本日のデザート」(400円~800円)、かき氷は「カルピス」「コーヒー」(以上600円)、「キウイミルク」「マンゴーミルク」(以上650円)、「ブルーベリーミルク」(700円)。
紅茶やフルーツティーの繊細な香りを楽しんでほしいといい、香りの強いコーヒーは置いていない。「若い女性にたくさん来てほしいと思って、野菜多めの健康的なメニューを用意したが、意外と年配の男性に受けている」と笑う。「裏メニューがたくさんあるので声を掛けてもらえれば」とも。
営業時間は11時45分~18時。月曜定休。