取り壊しが決定したニュー麹町ビル(千代田区麹町5)で9月27日・28日、美術家・大山康太郎さんと写真家・嶋本丈士さんが主宰するアートプロジェクト「BCTION(ビクション)」のアンコール展覧会が行われる。
同プロジェクトの一環として今年8月31日~9月15日(8月31日はレセプション)の日程で開催した展覧会。約1万人が来場する好評ぶりであったことから、期間中に来場できなかった人の要望に応える形で急きょ日程の追加を決めた。
1965(昭和40)年竣工で、耐震構造上の問題から今年10月以降の取り壊しが決定している同オフィスビル。取り壊し予定のビルをアート空間として再利用することにより、アーティストが社会に積極的に関与できるチャンスの拡大や表現の場の増加、アートマーケットの拡大を狙う。
イベントにはさまざまなジャンルの若手アーティスト70組以上が参加し、作品にはビルの壁や床をはじめ、天井やドア、パーティションなど、残されたあらゆるものを使い、思い思いの芸術を表現。アーティストと賛同者たちがDIY精神の下、ビル1棟全9フロアを「美術館」として再利用する。
「地域のお祭りのような感じで子ども連れから年配の方まで幅広い方が来てくださった」と大山さん。週末を中心に大勢が来場し、3連休となった最後の3日間は1000人(13日)、1500人(14日)、2300人(15日)が来場したという。
アンコール開催では作品展示のほか、ライブペイントやライブパフォーマンスなどの催しも予定。「もう一度来てみたいという人も、来たかったけど前回は来られなかったという人も皆さんに楽しんでいただける2日間になれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は13時~20時。入場無料だが、公式サイトからの事前予約が必要。