四ツ谷駅近くの新宿区立みなみもと町公園(新宿区南元町)にビオトープが完成し、6月8日に四谷地区協議会主体のオープニングイベントが行われた。
霧状の水が出る石柱や健康遊具などを配置した森の広場、バスケットゴールもある多目的広場、ブランコや滑り台など小さな子どもも楽しめるちびっこ広場から成る同公園。都心にありながら緑が豊かな景観で、幅広い層に親しまれている。
今回完成したビオトープは、区立公園では新宿中央公園に続く2つ目の地域拠点ビオトープ。野鳥や昆虫を呼び戻そうと、「区民の皆さんと共に作り育てる生き物の生息環境」と位置付け、区が地域住民と公園利用者と意見交換しながら2010年度より整備を進めてきた。
イベントでは、ビオトープの愛称が「なんげんトープ」に決まったことが発表され、四谷地区協議会の取り組みとして苗を配布し、地域で育てている「内藤とうがらし」の植樹やドジョウの放流などを行った。
同協議会で「健康で安心なコミュニティーづくりを考える」をテーマに活動する第2分科会では今後、同公園のビオトープを拠点とした「多世代交流」を計画。町会・四谷冒険遊びの会・地区青少年育成委員会などと連携しながら、自然観察会や交流会、写真・写生コンテストなどの実施を予定しているという。