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地図と写真で伝える「大震災と鉄道」-「日本鉄道旅行地図帳」シリーズに特別編

「日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録」表紙

「日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録」表紙

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 新潮社(新宿区矢来町)は8月24日、シリーズ合計200万部を超える正縮尺の鉄道地図「日本鉄道旅行地図帳」の特別号となる「日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録」を発売する。

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 3月11日に起きた東日本大震災では、関東から東北の沿岸部の鉄道も甚大な損傷を受け、いまだ回復の見込みの立たない路線も多くある。同誌編集部では、4月~5月にかけて茨城県の鹿島臨海鉄道から三陸鉄道北リアス線まで沿岸部を中心に被災状況の取材を実施。6月より特設ページで写真と共に紹介している。

 「本当に元に戻るのだろうか」――同社出版部の田中比呂之さんは、実際に現地に足を運んだ時の感想をこう語る。震災後、鉄道に関する情報が少なかったことから、関東大震災後に鉄道省が被害の様子をまとめた本を参考に、すでに刊行している東北版・北関東版の同地図帳を使って鉄道の状況を詳しく残そうと企画をスタートさせた。

 同書では、被害の大きかった東北3県と茨城県沿岸部の状況を写真と地図で紹介するほか、被災駅・被災列車の一覧、震災当日に大混乱した首都圏の鉄道の運転再開状況を時系列で追った地図のほか、関東大震災と鉄道についても掲載する。

 田中さんは「1000年に一度とも言われた今回の大震災。100年近く前の関東大震災の本を自分が見たように、100年後にも見てもらえるものになれば」と話す。

 価格は840円。

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